ここ数ヶ月、街を歩き、いろいろな人に会って話を聞く機会を得た。それ自体がふれあいであり、つながりを生むのだとつくづく思う。いろいろな人の体験談を聞いて考えたのだが、人びとの記憶を頼りに佐野市民の思い出の場所を地図にプロットしてみてはどうだろう。そこで何をしたのかも聞き取りできたらと思う。それらの場所を古い地図と対応させてみると地形の変化だけでなく、失ってしまった市民の居場所/Placeが見えてくるであろう。
ある人たちの思い出は佐野の自然と深く関係している。エアコンなしの生活、メダカがいる川、歩ける道、あぜ道の花、そこにある動植物とのふれあいなどだ。だがそれは回復できるのか。
ここで気づくのは、そんな過去の生活は「手がかかる」ということである。だが、「手がかかる」ということは物事に、あるいは人に手をかけ、関わる必要があるということである。それはすなわち、ふれあい、つながりを生む大前提である。現代社会が利便性を追い求め、造りっぱなしで手がかからないことを目標としたとき、ふれあいは廃れ、断絶は大きくなった。利便性はつながりと対立する。正反対なのだ。
ふるさとの思い出が豊かであるかどうかはこの「つながり」にかかっている。そしてそれは「手がかかる」のである。
Unity in the Community 街づくりで人がつながる 地域がつながる 道がつながる 世代がつながる いのちがつながる 共に住む人の夢がつながると 何かできる あなたと いっしょにしたい街づくり
2009年1月6日火曜日
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