2009年2月3日火曜日

つくられた街

僕は人が歩ける街、歩行者に優しい街を提唱している。そしてアウトレット・モールは確かに歩行者に優しいし歩きやすい。(歩行者しかいないのだから当たり前か。)しかしながらアウトレット・モールが演出しているのはディズニーランドと同様「非日常性」である。店で働く人たちは皆、映画のセット内の役者のような雰囲気をもっている。道行く人たちは自分も含めて映画のエキストラのようだ。ではどこに主役がいるのだろう。自分ではないことは確かなのだが・・・。つくられた街ではいつも人々が裏方となって「街」を引き立てる。「トゥルーマン・ショー」という映画を思い出してしまうのは僕だけではないだろう。

非日常の空間を否定するつもりはないし、それはそれで楽しいものである。がしかしそれは本当の街ではない。アウトレットが「街」を演じるのは午前10時から午後8時まである。店が閉まると誰も住まない街はゴーストタウンである。「街」の営業時間が人々の行動をコントロールしていることこそがその「主役」の地位を証明していると思う。

本当の街には人が住み生活するものである。住む人々がそこを移動する。その移動手段が徒歩でも可能である街、歩くことができる街を僕は提唱するのだ。しかしだからといって他の交通手段を排除しようとするものではない。車も自転車もオートバイもあってよいのだ。人々には自由があるのである。夜中であろうが散歩したければ散歩すればよい。行動も時間も多様性があってよいのだ。

人は本来多様なものである。その違いを乗り越えての「つながり」こそ意味があるのだ。違ったライフスタイル、世代、職業、人種、性別などで街を隔ててはならない。本物の街とは多様なものである。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

それでもアウトレットに人が集まるのだからそこをどうにかしたらいいと思う。

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