2008年9月10日水曜日

住みたい街とは

自分の住む町に何をもとめるのか。家であったり家庭であったりと様々だろう。だが実は人はふれあいを求めているのだ。そしてそれこそが本当の「家 / Home」の要素なのである。

僕は仕事の一環として高校生のためにホームステイ・プログラムをやっている。行き先はアメリカ、カリフォルニアだ。ヨセミテでのキャンプもありだ。確かにヨセミテの大自然は圧倒的に美しく壮大だ。でも高校生がもっとも感動してくるのはその自然でもなく、異文化でもなく、人なのである。帰国後、彼らは一緒に行った仲間と毎日のように会っている。

僕も旅行に行くときには、ただ観光地に行くのではなく、行った先々の人々と話をしたいと思うし、それこそが一番楽しいと思う。僕の友人が外国人旅行者に宿を貸す「カウチ・サーフィング(Couch Surfing)というグループに参加しているが佐野にフランス人、とセルビア人を泊めてやったそうだ。何をしたかといえば一緒に太平山に登って佐野ラーメンを食べたそうだ。でも何よりも一緒に話ができたことが一番なのだそうである。

確かにあまり有名な観光地は佐野にはないかもしれない。けれども実は人が求めているのは人なのである。ふれあいなのだ。日本は資源のない国だが、資源としての人材がすばらしいと言われている。それはどうしてなのか。それは教育なのだそうだ。資源がなくとも、人という資源で世界と競争しているのだ。教育者のはしくれとして責任を感じる。

だが人材とは何も生産性やビジネスの成功につながるだけではない。最近、近所に引っ越してきたある夫婦が言うには、佐野の人は優しいとのこと。「ほっとする」そうなのだ。これは誰もが求めている「家 / Home」の要素が佐野にあるということなのではないかと思う。この地に新たな「故郷」を見いだした人たちの期待を裏切りたくないと思う。またそれと同時に、佐野人の誇りも思い起こしてもらいたい。それは僕たちの子供たちにも引き継がれていくものだから。

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